episteme
SCIENCE STORY 06

目周りの深い悩みの解決を目指して。
辿り着いたのは、筋肉の源
「筋肉幹細胞」へのアプローチ。

桑原 亜希子

基礎研究開発部 

素材系研究グループ

アイケア研究と
再生医療研究の可能性

私たちロート製薬は、110年以上のアイケア研究で培った技術力を活かし、スキンケア研究へ応用してきました。
さらに、現在の医療では治療が難しい病気を治したいという想いから再生医療研究にも取り組み、
そこから得た知見をスキンケアへ活かすための基礎研究
も行っています。

目周りの構造からみる、
眼輪筋と見た目の関係性

目の構造は、一番表側に皮膚がありそのすぐ裏側に眼輪筋という目を閉じる筋肉が張り付いています。
眼輪筋は、顔の中で特に加齢によって衰えやすい筋肉であり、
目もとの皮膚が薄いことから筋肉の衰えが見た目に影響しやすい部位でもあります。
眼輪筋の衰えが進むと、目もとの印象を左右する「たるみ」や「くぼみ」にも繋がると考えられています。

加齢による筋肉が衰える原因「筋線維の数の減少」に着目

加齢による筋肉の衰えで着目しているのは2つの原因です。
1つは、1本1本の「筋線維が細くなる」こと。
そして、もう1つは「筋線維の数の減少」です。

ロート製薬がこれまでおこなってきた筋肉研究では、「筋線維が細くなる」ことに対して、
眼輪筋に着目した、筋肉の生成促進と分解抑制の両方のメカニズムにアプローチを行なってきました。
今回、「筋線維の数の減少」に対するアプローチ、すなわち「新しい筋肉を生み出す」研究に取り組みました。

筋肉の源「筋肉幹細胞」

筋肉の成り立ちをみてみると、筋肉幹細胞の一種である「筋肉幹細胞」が存在していることが知られています。

この筋肉幹細胞とは、筋肉の幹細胞の一種であり、筋肉を生み出す源となる細胞です。
並外れた骨格筋の再生能を持っていることから、再生医療への応用が期待されている細胞です。

但し、下記のグラフが示すように、加齢に伴い筋肉幹細胞の数は減少し、機能は低下し、
また同時に加齢に伴い筋線維の数も減少することが知られています。

加齢に伴う「筋線維の数の減少」と関連がある、筋肉幹細胞研究

筋肉幹細胞は加齢に伴い数が減少し、機能も低下することがわかっています。
筋線維を生み出すために必要な「筋肉幹細胞」を増やすことこそ、筋線維を増やす根源アプローチだと考えました。
私たちは、筋肉幹細胞を活性化し増殖させる作用のある成分を探索し、
筋肉幹細胞を増殖させる独自のコンプレックスを発見しました。

再生医療発想による幹細胞研究の広がりは、肌に留まらず体のあらゆる機能を高める可能性を持っています。
その可能性を信じて、スキンケアへの更なるアプローチに向けて今後も研究を重ねてまいります。