ロート製薬の光科学研究
IPL治療やLED照射など美容医療の現場でも多くの施術に取り入れられている「光」。
そんな肌を治療できる光の可能性に着目し、
ロート製薬は光がもたらす効果のメカニズム研究を約10年に渡り取り組んでいます。
2014年には赤色光による血行改善効果を発見し、
2017年にはIPLによる光治療のメカニズムを解明。
2018年には緑色光による肌の細胞へのダメージを防ぐ効果に着目してきました。
辿り着いたのは、
「黄色光」アプローチ
シミ・美白の新たなアプローチ探求を続けた結果、今回新たに着目したのが「黄色光」。
一部の美容医療施術や美容機器にも活用されるなど、
美肌効果が注目されているLEDの光には、様々な波長の光が含まれています。
その中でもシミ抑制効果を得るために使われている光の波長は黄色光だったことから着想を得て、
黄色光によって得られる肌効果のメカニズムを解明する研究をスタートしました。
黄色光には紫外線によって
起こる炎症の抑制作用が
あることを発見
肌は紫外線のUVB波を浴びると、ケラチノサイト(表皮細胞)で炎症が起き、
その際に「PGE2」という炎症物質が発生。
このPGE2により、メラノサイトでメラニン産生が促進され、
シミができる原因になることが分かっています。
今回の研究により、黄色光を肌に照射すると、
紫外線を浴びたケラチノサイト(表皮細胞)でのPGE2産生を抑制できることが示唆されました。
さらに、黄色光と同様の効果を製剤で再現する方法を模索した結果、
PGE2産生抑制効果を示す果実エキスの絞り込みに成功しました。
これを配合することで、黄色光のシミ抑制効果を製剤で実現することに成功しました。
今回の新知見は、これまでスキンケア研究を行っていく中で辿り着いた光科学の応用研究の成果です。
引き続きお客様の肌をより美しくするため、医薬レベルの研究を通じて製品開発を続けていきます。